2010.5.20  Thu

Prospero。



まるい薔薇を、まるい器に。


男性的な美しさのある薔薇。
イングリッシュ・ローズの名前は、「なぜこの薔薇がこの名前?」と思うこともあるけれど
これはぴったり、まさに Prospero な薔薇だと思う。


ダリアみたいとよく称される花のかたち。
今年は、つぼみがついている時期にうっかり肥料をやってしまったせいで
最初の数輪は花姿が乱れてしまった。ごめんね Prospero 。


Prospero と Gabriel、そっと話をしているようなふたり。




Prospero プロスペローは、シェイクスピアの "Tempest" に登場する、魔法使いでもある前ミラノ大公の名。
というわけで、これも名前に強く惹かれて選んだ薔薇。

育ててみると、うちに来てくれた苗はとても強く、あっという間に見上げるほどに成長してくれて、毎年沢山の花を咲かせてくれる。

ヴェルヴェットのような花びらを染め上げる華やかで重厚な赤紫。
鋭さを一筋残しつつも、瑞々しい果実を思わせるうっとりするほどフルーティーな芳香。
四季咲きで、次々に咲いてくれるのも嬉しい。


ところで、薔薇は咲き進むにつれてその香りが変化していくことがある。

今日仕事部屋に入ったら、驚くほど豊かな馥郁たる香りが満ちていて目を瞠った。
今の季節、薔薇の香りに満ち満ちているわたしの家だけれど、この香りの源はすぐにわかった。
Gabriel ガブリエルだ。
最初の頃のすうっとする、どこか漢方薬を思わせる香りが消え、溺れてしまいそうにうっとりと甘い、ライチの香りに変わっていた。
Prospero もわたしにとってライチの香りを感じる薔薇なので、興味深く比べてみたら、Prospero のライチの香りにはぴりっとした鋭さも一匙混じっているのに対し、Gabriel ガブリエルはひたすらうっとりと甘い、ライチの果汁の海に身を浸しているような香り。
香りの記憶はすぐに薄れてしまうし、花期が合わないとこうして比べることも出来ないから、これはとても面白い体験だった。


     2010.5.19  Wed

Julia。



一気に満開に。


シックな銅色は、この薔薇ならではの魅力的な色。


咲き進むにしたがってチュチュのようにふわふわと広がって、こんなに大輪に。




日々つぼみがふくらんでいく様子を楽しみに眺めていたJulia が、いっせいに咲き出した。
今日は風が強いので、傷んでしまう前に切って生ける。
自分が育てた薔薇をたっぷりと生けて、それを眺めながらお茶を飲むのはすごく贅沢な気持ち。


     2010.5.18  Tue

Gabriel!



しっかりと厚みのある花びらが作り出す優雅なドレープ。
そして、この色合い。


端正な美しさのつぼみ。


夢のよう。




咲くのを心待ちにしていた薔薇、Gabriel ガブリエル。
ふっくら脹らんだつぼみが開いていくさまを、息を呑んで眺める日々。
こんな薔薇、見たことがない・・・

ほのかに緑を帯びた白の花びら。
その中心にほんのりと紫が現れる。
薄墨色にも通じるようなその紫は、夜明けや夕暮れ、境の時間の色。
そして不思議な香り。
芳醇なダマスク香の中に、すうっとする、どこか漢方薬を思わせる香りが一筋混じっている。
ブルーローズだけが持つ特別な香りがあると聞いたことがあるけれど、これがそうなのだろうか。




     2010.5.17  Mon

緑陰。



初夏ならでの、この明るくみずみずしい緑。




お友達と大きな公園をのんびり散歩。
お天気も良くて、本当に気持ちがいい。
やっぱり5月はいいなあ。

頭上に広がる樹々の緑が大聖堂のよう。
地面に映る木漏れ日がちらちらと揺れるのを楽しんだ。


     2010.5.16  Tue

発芽。



種袋もかわいい。


おお!


こちらは玄関脇に直蒔きした分。




5月8日に蒔いたフラックスの種が続々発芽中。
混み合っているところを間引かないといけないんだけど、先延ばしにしているうちにこんなことに。
間引きって苦手・・・

朝顔 Flying Saucer も、芽が出てきた。
種袋には、1袋で10本くらいが発芽すると書いてあったのでそのつもりでいたら、全部発芽した模様。
うれしいんだけど、植える場所をどうしよう。
すくすく伸びる蔓植物の場合、植える場所の問題は結構切実。 うーんうーん。


     2010.5.15  Mon

封蝋印。



クラシックな趣のあるモチーフ。




この新月は、初夏にぴったりの薔薇の封蝋印。
厚手のトレーシングペーパーで出来た封筒と、シックな金色の封蝋を組み合わせて。


     2010.5.14  Fri

Irene of Denmark。



アイスクリームで作った薔薇みたい。


白くてふんわり。
咲き終わり間近の風情。


生けてある海色のガラスは、100年くらい前のイギリスのキャンドル・ポット。
いくら花器があっても足りないこの季節は花瓶に変身。




ここ数日で一気につぼみが色づいた Irene of Denmark イレーヌ・オブ・デンマーク。
デンマーク生まれの薔薇は、気品溢れる佇まい。
ふわふわした花びらを見るたびに、海の泡になって消えたアンデルセン童話の『人魚姫』を思い出す。


     2010.5.13  Thu

Elisa Boelle。



淡いピンク色が、やがて白へと変わっていく。
1869年作出のフランス生まれのオールドローズ。


たくさんの花びらを隠したつぼみ。


贅沢に薔薇を飾れる季節がやってきた。




Elisa Boelle エリザ・ボエル。
開き初めた頃生けた1番花と2番花が、数日かけてゆっくりと満開になってくれた。

うっとりと目をつぶってしまう甘く豊かな香り。
ころんころんの可愛いかたち。
次々と上がってくるつぼみ。
初夏しか咲かない品種も多いオールド・ローズの中で、四季咲きなのも嬉しい薔薇。


     2010.5.10  Mon

Francis Dubreuil。



黒薔薇と言われる、深い紅の薔薇。


緋色のヴェルヴェットのよう。


1894年作出のフランスの薔薇。



今日はわたしの誕生日。
とりたてて特別なことはしなかったけれど、誕生日のお祝いメールやカードを頂いて、ほっこりと嬉しい気持ちに。
ありがとうございます・・・!

庭の薔薇は、まるでお祝いのように、ちょうど今日 Francis Dubreuil フランシス・デュブリュイが咲き始めてくれた。
今年最初に咲いた薔薇は Marie de St. Jean マリー・ドゥ・サンジャンだけど、旅行中に咲いて散ってしまったから、開花を見ることが出来た最初の薔薇がこのFrancis Dubreuil。
濃厚でふくよかな、これぞ薔薇!という香りの中に、どこかレモンを思わせるぴりっとしたさわやかさが混じる素晴らしい香りが庭中に漂って、幸せ。


     2010.5.8  Tue

ペーパー・ポッター。



土が底の水はけ穴から少しこぼれるので、小さく切った鉢底網を敷いて使っている。
新聞紙製のポットは思いのほか丈夫だし、そのまま植えつけも出来るしで
なかなかの優れもの。



5月にしては肌寒い日が続いているけど、そろそろ朝顔の種まきの準備をしておかないと・・・とペーパー・ポッターと新聞紙で種まき用のポットを作る。
持ち手のついた木の棒に帯状に切った新聞紙を巻きつけて、土台にとんとんと打ち付けていけば、種まき用ポットの出来上がり。
一旦始めると面白くて、いつもついつい多めに作ってしまうのだった。



     2010.5.1  Sat

贈り物!



かわいらしいトランクを開けると


わあ!


さんざん迷った末に、今日はチョコレートのフィナンシェと和三盆のクッキーを選ぶ。
お茶はアッサム。


フィナンシェのおいしさは勿論、初めて頂く和三盆のクッキーは、感動的なおいしさだった。




今日のおやつは、お客さまから頂いたお菓子たち。

パリの地図がプリントされたかわいらしいトランクをどきどきしながら開けたら、中からおいしそうな焼き菓子と美しい色を宿した薔薇の蕾たちが現れて、思わず子供のように歓声を上げてしまった。

すぐに食べてしまうのが惜しくて、でも食べたくて、ジレンマの時間を過ごしながらゆっくりとお茶。
しあわせ・・・

大好きなお茶の時間がより一層楽しみになりました。
大事に頂きますね。
どうもありがとうございました!